くりにっき

フルスタックキュアエンジニアです

Itamaeのコミッタになった

いきさつ

blog.unasuke.com

Itamae のCIってここ2年くらいずっと落ちたままになっていて、RubyKaigi2018で仙台にいる時にCIを直しました。

github.com

ずっと放置されつつも id:yu_suke1994id:ryotarai を突っついてくれてPRをマージしてもらい、Itamae *1のコミット権をもらいました

コミッタになってやったこと

Admin権限をもらったのでTravisCIの設定をして、約2年ぶりにmasterブランチのビルドをグリーンに戻しました

f:id:sue445:20181011002905p:plain

ちなみにPRを送りまくってたらいつの間にかコミッタになってたやつはこれで4つ目になります

コミット権をもらったリポジトリ一覧

github.com

github.com

github.com

ポエム:僕とItamae

僕が初めてItamaeと出会ったのが2014年の Infrastructure as Code 現状確認会 でした。*2

その時はItamaeはおろかプロビジョニング全くやったことがない状態でした。

その後なんやかんやでItamaeを使い始めて2015年の Itamae Meetup #1 ではLTをするくらいにはなりました。

qiita.com

その後さらにItamaeプラグインをたくさん作ったり 前職でItamaeを使ったインフラCI を構築したりして、つい先日はmitamae *3 の本を執筆して技術書典5で頒布しました。

sue445.hatenablog.com

プロビジョニングツールはChef, Ansibleと色々ありますが僕はItamaeが一番筋がいいと思っているし好きなので、今後も使い続けていくと思います。ちなみに最近のマイブームはMacの環境構築をmitamaeで行うことです

https://github.com/sue445/dotfiles/tree/master/mac

技術書典が終わって一段落したので、たまったIssueとかPRを読んでマージできるやつはどんどんマージしていきたいと思ってます。(アドベントカレンダーのことは思い出さないようにしつつ)

*1:厳密には https://github.com/itamae-kitchen 全体

*2:イベントページはZusaarなのでもう見れない。。。

*3:Itamaeのmruby実装

Packer with mitamaeのDL販売を始めました #技術書典

技術書典5 お疲れ様でした。

ウインドテイストとしては14年ぶりのサークル参加 *1 でした。

Go*2なので技術書典5にサークル参加できてよかったです。(様式美)

DL版について

BOOTHでのDL版販売を始めました。会場頒布と同様の500円です

sue445.booth.pm

技術書典5のハイライト

他に色々書きたいことはあるんですが疲れすぎてるのでそれはまた後日

CircleCI 2.1 previewのcommandsが便利だった

https://github.com/CircleCI-Public/config-preview-sdk を見てたら commands が便利そうだったのでためしに個人プロダクトに入れてみた。

github.com

準備

Advanced Settingsの「Enable build processing (preview)」で有効にしないと使えないので注意

f:id:sue445:20180930092753p:plain

Before (CircleCI 2.0)

Ruby製のアプリのCIを構築してると

  • restore_cache でbundle installのキャッシュをリストア
  • bundle install
  • save_cache でキャッシュを保存

というのが頻出すぎてリファクタリングしたかった。

実際に使ってた設定を抜粋したのが下記です。

version: 2

save_bundle_cache_option: &save_bundle_cache_option
  key: v2-bundle-{{ checksum "Gemfile.lock" }}
  paths:
    - ~/app/vendor/bundle

restore_bundle_cache_option: &restore_bundle_cache_option
  keys:
    - v2-bundle-{{ checksum "Gemfile.lock" }}
    - v2-bundle

jobs:
  rspec:
    <<: *default

    steps:
      - checkout
      - restore_cache:
          <<: *restore_bundle_cache_option
      - run: ./.circleci/setup_bundle.sh
      - save_cache:
          <<: *save_bundle_cache_option
      - run: ./.circleci/setup_database.sh

      - run: bundle exec rspec
      - run: bundle exec codeclimate-test-reporter

https://github.com/sue445/chatwork_mention_task/blob/bd6d7ec65d4bc0a8e38d55e082e740539737e538/.circleci/config.yml

rspec以外にrubocopとかの実行でもbundle installが必要なのでDRYにするためにrestore_cachesave_cache のオプションを抽出したり、bundle installの処理をsetup_bundle.sh に抽出しています。

#!/bin/bash -xe

bundle install --jobs=4 --retry=3 --path vendor/bundle
bundle clean

# Resolve bundler version difference between Gemfile.lock and pre-installed in CI
gem install restore_bundled_with --no-document
restore-bundled-with

https://github.com/sue445/chatwork_mention_task/blob/bd6d7ec65d4bc0a8e38d55e082e740539737e538/.circleci/setup_bundle.sh

After (CircleCI 2.1 preview)

restore_cache , bundle install, save_cache の組み合わせを setup_bundle というcommandとして抽出できたので再利用しやすくなりました。

version: 2.1

commands:
  setup_bundle:
    description: "Setup bundle with cache"
    steps:
      - restore_cache:
          keys:
          - v2-bundle-{{ checksum "Gemfile.lock" }}
          - v2-bundle
      - run:
          name: Setup bundle
          command: |
            set -xe
            bundle install --jobs=4 --retry=3 --path vendor/bundle
            bundle clean

            # Resolve bundler version difference between Gemfile.lock and pre-installed in CI
            gem install restore_bundled_with --no-document
            restore-bundled-with

      - save_cache:
          key: v2-bundle-{{ checksum "Gemfile.lock" }}
          paths:
          - ~/app/vendor/bundle

jobs:
  rspec:
    <<: *default

    steps:
      - checkout
      - setup_bundle
      - run: ./.circleci/setup_database.sh

      - run: bundle exec rspec
      - run: bundle exec codeclimate-test-reporter

https://github.com/sue445/chatwork_mention_task/blob/654e5137002bd611f44674d2e69b8ae1b4d31102/.circleci/config.yml

bundle install系の処理が1つになったことでBeforeにあったsave_bundle_cache_optionsetup_bundle.sh にような工夫が不要になったのが嬉しい

所感

今回はcommandsしか使ってないですが他の機能を利用することでリファクタリングの余地が増えそう。

まだpreviewで色々変更ありそうなので個人プロダクト全部には投入しづらいけど、正式版になったら上のような修正を全部に入れたい。

作業PR

https://github.com/sue445/chatwork_mention_task/pull/184/files

apple_system_status v1.0.0を出した

自分以外使ってなさそうだけど一応アナウンス

github.com

このgemについては過去のエントリを参照

sue445.hatenablog.com

大きな変更点

https://github.com/sue445/apple_system_status/blob/master/CHANGELOG.md#v100-2018-09-22 からピックアップ

phantomjsに依存してたのでHeadless Chromeを使うようにした

今更ですがHeadless Chromeに移行。

実は結構前に実装自体は終わっててローカルだとサクッと動いたのですが、CI周りで苦戦してました

簡単に書くと

  • 最初TravisCIでやろうかと思ったらうまく動かない
  • Docker Hubの circleci/ruby のbrowsersタグがついてるイメージならHeadless Chromeがインストール済だから大丈夫だろうと思ったらうまく動かない
    • ChromeにはつながるんだけどDOM取得がうまくいかない
  • 3ヶ月くらい経ってふとnode-browsersタグを使ったらCI通った

って感じ

https://github.com/sue445/apple_system_status/pull/25

activesupport への依存を外した

若気の至りで blank?present? のためだけにactivesupport を使ってたので依存を外した

https://github.com/sue445/apple_system_status/pull/27

Ruby 2.1以下をサポート外にした

最近のcapybara v3.0.0以降だとxpath v3系に依存してるけど *1 xpath v3系はruby 2.2以降でしかインストールできないので*2、メジャーバージョン上げるついでにサポートを明示的に切った

https://github.com/sue445/apple_system_status/pull/28

プリッカソン#5に参加した #prickathon

プリパラを見ていた時期に面白そうなハッカソンがあったので参加しました。*1

prickathon.connpass.com

第一印象

成果物

プリティーオールフレンズ誕生日カレンダー

f:id:sue445:20180924131200p:plain

github.com

下記のプリティーシリーズ版です。

sue445.hatenablog.com

発表資料

esa-pages.io

雑にスライド作るのにesa便利。*2

*1:現時点ではプリティーリズム、キンプリ、プリパラ全て視聴済

*2:Qiitaでもいいんだけど技術以外のことは書きづらい

fog-aws v3.3.0が出た

しばらくv3.0.0で止まっていたのですが、ここ数日で立て続けにv3.1.0, v3.2.0, v3.3.0と出たのでメモ

前提

fog-core v2.1.1のリリースにより Fog::Compute::AWS って書いてると「Fog::AWS::Compute を使え」ってdeprecation warningが出るようになった。

https://github.com/fog/fog-core/blob/master/changelog.md#211-09042018

fog-coreでdeprecation warningを出すようになったのでfogファミリー全部に対応が必要になった。

自分のアプリでも出るようになったんですが、rake叩く度にむっちゃwarning出るようになってノイズになってつらかったので直した。

v3.1.0

https://github.com/fog/fog-aws/compare/v3.0.0...v3.1.0

今年の4月以降リリースされずに溜まってたPRが一気にリリースされた感じ。

deprecation warning対応以外で自分のアプリで影響範囲調べるのならこのdiff見るのがよさそう

v3.2.0

https://github.com/fog/fog-aws/compare/v3.1.0...v3.2.0

私ですo^

コミットログ見ると本当にきれいなsed芸ですね(熱い自画自賛

github.com

github.com

github.com

ちなみにこの辺のPRはOSSパッチ会での成果でした。(PR出せたのは3連休だけど)

blog.agile.esm.co.jp

本当はこのバージョンでdeprecation warningが解決されてるはずだったんだけど、僕のPRより前に出てた https://github.com/fog/fog-aws/pull/467 がマージされ忘れてたのでdeprecation warning対応は不完全。

v3.3.0

https://github.com/fog/fog-aws/compare/v3.2.0...v3.3.0

https://github.com/fog/fog-aws/issues/466#issuecomment-422165748https://github.com/fog/fog-aws/pull/467 のマージし忘れを指摘されてv3.3.0ががリリースされた。

ここでようやくdeprecation warning完全対応。

#技術書典 5で「Packer with mitamae」という本を出します

技術書典5 まで残り1ヶ月切りましたが一通り執筆終わったので告知です

スペース

か75

techbookfest.org

f:id:sue445:20180911081340p:plain:w300

本の内容について

これはPackerのビルドを行う時にmItamaeでレシピを適用し、Serverspecでテストを実行するための本です。

本書のゴールはmitamaeでプロビジョニングしたサーバに対してServerspecでテストを行い、PackerでAMIを作成することです。 AMI作成だけでなくVagrantやCircleCIの設定を整えることでmItamaeを利用した実践的なレシピ開発も視野に入れています。

おそらく日本初のmitamae本じゃないかと思ってます。(要出典)

サンプル

表紙と目次です

f:id:sue445:20180908231114p:plain

f:id:sue445:20180908231123p:plain

f:id:sue445:20180908231129p:plain

目次だけですが何について書いているかはだいたい分かるかと思います。

2018/9/16追記:「はじめに」の章を公開

f:id:sue445:20180916192826p:plain

キーワード

画像だとググラビリティがないので使っている技術に関してざっとキーワードを挙げておきます

  • Itamae
  • mitamae
  • Vagrant
  • Packer
  • Serverspec
  • AWS
  • CircleCI
  • mitamaeとServerspecを用いたインフラTDD

FAQ

Q: 進捗どうですか?

A: 進捗最高です!(もう一通り執筆は終わって、今は知り合いにレビュー依頼している)

Q: 頒布形式は?

A: 当日の頒布物はPDFをDLするためのシリアルコードのみです。

見本用に1〜2部印刷するかもしれないですが、基本は電子版のみです。

Q: 技術書典に行かないと買えないの?

A: 後日 BOOTH で電子版の販売を予定しています。

その他

当日は プリ☆チャン のフォロチケ交換も受け付けていますぷり。