くりにっき

フルスタックキュアエンジニアです

zatsu_monitorという雑な監視ツールを作った

社内LT大会ネタで作ったやつ(第1弾)

モチベーション

  • 社内外で公開してる個人アプリをURL監視したかった
    • 社内だとOpenStack、社外だとHerokuに計10個くらい?
    • HerokuにもRollBar *1 はあるんだけど、たまにDyno(インスタンス)の起動でこけるのは検知できない *2
  • Mackerelだと社内ツール*3 が監視できない

無いなら作ろう

github.com

使い方

雑にyamlを書いて

# zatsu_monitor.yml
google:
  type: slack
  check_url: "https://www.google.com/"
  api_token: "AAAAAAAA"
  channel: "#general"
  user_name: "zatsu_monitor"
github:
  type: chatwork
  check_url: "https://github.com/"
  api_token: "AAAAAAAA"
  room_id: "111111"

雑に実行

/path/to/zatsu_monitor -config /path/to/zatsu_monitor.yml -data /path/to/data_dir
  • -config : 設定ファイルの場所
  • -data : 直前のhttpステータスを保存するキャッシュディレクト

ステータスが変わった時だけ投稿

f:id:sue445:20160625204655p:plain

  • ホストが解決できなかった時とかは便宜上ステータス0です

仕様

yamlなので値を継承できるのが嬉しい

トークンなどを1ヶ所に定義して、監視したいサイトで継承することができます

slack: &common
  type: slack
  channel: "#general"
  api_token: "xoxp-0000000000-0000000000-0000000000-000000"

github:
  # inherit common values
  <<: *common

  # override common values
  check_url: "https://github.com/"
  chennel: "#github"

google:
  <<: *common
  check_url: "https://www.google.com/"
  chennel: "#google"

*1:アプリ内のエラーを監視するプラグイン https://rollbar.com/

*2:ログ見ても「app crashed」しか出てないので原因不明

*3:社内からしかアクセスできないアプリ

GitHubでLICENSEや.gitignoreを後から手軽に追加する方法

tl;dr

GitHub上からファイル作成でOK

前置き

GitHubリポジトリを作った直後はREADMEやLICENCEを作成するリンクが出ていて、いい感じにテンプレートを選択することができます

f:id:sue445:20160623233524p:plain

f:id:sue445:20160623233753p:plain

ただ、一度ファイルをリポジトリにコミットしてしまうとこのリンクが出なくなってしまいます

f:id:sue445:20160623234133p:plain

LICENSEを最初に作り忘れて後から追加したいってことが自分の場合よくあるので、お手軽に作る方法を偶然発見したので書きます

やり方

トップで Create new file をクリックした後に

f:id:sue445:20160623234410p:plain

ファイル名を入力するだけです。LICENSEや .gitignore ってファイル名を入力した瞬間テンプレート選択のプルダウン出てきます

f:id:sue445:20160623235336g:plain

f:id:sue445:20160623235116g:plain

てっきり今まで新しくリポジトリ作った直後にしかテンプレートから作成できないと思ってたよ、、、

僕がよく使っているalias

はてなブックマークで気になったニュース

を読んで僕がよく使ってるaliasを調べてみました

~/.bash_historyからよく使われるコマンドを集計

$ cat ~/.bash_history | grep -e "^[^#]" | awk '{ print $1 }' | sort | uniq -c | sort -r
208 g
99 t
41 be
29 cd
26 wget
14 gs
13 ag

多い順に出しました。

grep -e "^[^#]" で先頭の # を除外してるのは HISTTIMEFORMAT でコマンドの実行時刻を記録しているためです ref. http://qiita.com/kawaz/items/92457e3d1664383b18bc

  • g
    • git
  • t
    • tig
  • be
    • bundle exec
  • gs
    • git status -sb

https://github.com/sue445/dotfiles

gコマンドのみで集計

gが圧倒的に多かったのでサブコマンドでも集計しました

$ cat ~/.bash_history | grep -e "^g " | awk '{ print $1, $2 }' | sort | uniq -c | sort -r
42 g n
41 g co
28 g push
17 g ci
17 g br
15 g di
10 g fm
7 g ca
6 g sy
  • g n
    • git now --all --stat
    • tmpコミットを作る時によく使います。コミットメッセージは下記のようになります
commit 3ead7875c942d057f6918807210305b717f61403
Author: sue445 <sue445@example.com>
Date: Thu Jun 16 15:18:26 2016 +0900
[from now] 2016/06/16 15:18:26
app/controllers/application_controller.rb | 3 +++
1 file changed, 3 insertions(+)

追伸

このエントリは はてなブックマーク & はてなブログをアプリで使いこなして、はてなTシャツをもらおう! - はてなブックマーク開発ブログ の応募レギュレーションの関係でコマンド実行以外は全部iPhoneで書いています。フリックでmarkdownはきつい、、、

Jenkinsを安全にアップデートする方法

手持ちのJenkinsをいくつかアップデートすることがあったので備忘がてらまとめておきます。*1

Jenkins 1系 -> 2系などの大幅アップデートに限らず、プラグインのアップデートでも使えると思います。

事前にやるべきこと

アップデート後に何か問題があって戻さざるを得ないこともありうるので、すぐに元に戻せる状態にしておきます。*2

Jenkins本体のバックアップ

jenkins.warをそのまま使ってる場合

jenkins.warをどこかにバックアップするか、アップデート前のバージョンをどこかにメモっておいてください。

jenkins.warの過去バージョンは http://mirrors.jenkins-ci.org/war/ からダウンロードできます。

yumやaptを使ってる場合

yum installapt-get install では最新版しかインストールされないので、ロールバックも考慮するとパッケージ指定でインストールした方がいいと思います。

rpmdebはこちらからダウンロードできます

ちなみにパッケージからインストールしておくとjenkinsユーザ作ってくれたりデーモン化までやってくれるのでおすすめです

自分の場合こういうitamaeレシピ書いてます(Debian版)

jenkins.rb

execute "wget http://pkg.jenkins-ci.org/debian/binary/jenkins_#{node[:jenkins][:version]}_all.deb -P #{node[:jenkins][:deb_dir]} && dpkg -i #{node[:jenkins][:deb_dir]}/jenkins_#{node[:jenkins][:version]}_all.deb" do
  not_if "ls #{node[:jenkins][:deb_dir]}/jenkins_#{node[:jenkins][:version]}_all.deb"
end

node.yml

jenkins:
  version: "2.8"
  deb_dir: "/data/backup/jenkins_deb"

コマンドに書き下すとこんな感じ

cd /path/to/backup_dir
wget http://pkg.jenkins-ci.org/debian/binary/jenkins_2.8_all.deb
dpkg -i jenkins_2.8_all.deb

この場合でも戻す場合は過去バージョンのrpmdebでインストールしなおすだけです

最初ymlでバージョン変えてitamae実行したのですが、 /etc/default/jenkinsJENKINS_HOMEJVMのメモリ割り当てで編集してた関係で差分適用するかどうかの入力待ち*3でずっと止まってたので、もしかしたら手動の方がいいかもしれないです。

プラグインや設定一式のバックアップ

手前味噌ですが jenkins-backup-script を使うのがいいです。設定ファイルやプラグイン一式全部バックアップされます。

sue445.hatenablog.com

こういう風にジョブ登録しておいて1日1回夜中に定期実行したり、Jenkins本体やプラグインのアップデート前に手動実行したりしています。

f:id:sue445:20160612141547p:plain

一応tarは外部のバックアップサーバにも転送してるので、突然Jenkinsマシンが死んでもすぐに復旧できる状態にはなってます

Jenkins本体はそうでもないのですが、プラグインは稀に下位互換性をぶっ壊すような変更が入るのでバックアップは必須かと *4

アップデート手順

warなりdebなりrpmなり最新版でインストールし直すだけ。

確認方法

主要なジョブをいくつか手動実行してみる

戻す方法

  • jenkins.warを使ってる場合は過去バージョンのを置き直すだけ
  • rpmdeb使ってる場合は過去バージョンでインストールしなおすだけ
  • jenkins-backup-scriptは下記のようなコマンドで設定ファイルを上書きするだけ
cd /path/to/backup_dir
tar xzvf backup.tar.gz
sudo cp -R jenkins-backup/* /path/to/jenkins/
sudo chown jenkins:jenkins -R /path/to/jenkins/

アップデート時にハマったこと

Branches to build で変数が取れなくなった

jenkins-gitlab-merge-request-builder-plugin を使ってた時にビルド対象のブランチ名がとれなくなったハマりました

設定

f:id:sue445:20160612195822p:plain

正常な時のログ

20:11:03  > git rev-parse refs/remotes/origin/feature/remove_alias_method_chain^{commit} # timeout=10
20:11:03  > git rev-parse refs/remotes/origin/refs/remotes/origin/feature/remove_alias_method_chain^{commit} # timeout=10
20:11:03 Checking out Revision 4e9593d92e293c5ca99eaa6de3b92b973cb1716a (refs/remotes/origin/feature/remove_alias_method_chain)
20:11:03  > git config core.sparsecheckout # timeout=10
20:11:03  > git checkout -f 4e9593d92e293c5ca99eaa6de3b92b973cb1716a

エラー時のログ

19:09:00 Gitlab Merge Request #9222 : xxxx/my_xxxx/feature/update_ruby => master
19:09:01  > git rev-parse refs/remotes/origin/${gitlabSourceBranch}^{commit} # timeout=10
19:09:01  > git rev-parse refs/remotes/origin/refs/remotes/origin/${gitlabSourceBranch}^{commit} # timeout=10
19:09:01  > git rev-parse refs/remotes/origin/${gitlabSourceBranch}^{commit} # timeout=10
19:09:01 ERROR: Couldn't find any revision to build. Verify the repository and branch configuration for this job.

GitLabのwebhookからJenkinsにブランチ名は渡されてるっぽいのだけど、 git rev-parse する時にはブランチ名がとれなくなってるような挙動。

「明示的に設定したパラメータしか変数としてバインドされなくなったのかなー」と思って「ビルドのパラメータ化」のところに gitlabSourceBranch を定義したらビルドが動くようになりました。*5

f:id:sue445:20160612200104p:plain

所感

  • 1系 -> 2系のアップデートで身構えてたけど、アップデート自体は驚くほどサクッとできました
  • パイプラインやJob DSLに全部置き換えるとかだと大変そうだけど、既存のジョブをそのまま移行する分には問題なさそうです
  • とはいえ保険が多いにこしたことはないのでバックアップはしておいた方がいいです

まとめ

  • 何かあった時のロールバック手順は必ず用意しておく(石橋を叩いて渡るくらいが丁度いい)
  • Jenkins 2系はいいぞ

ブコメレス

id:C_L

JenkinsCIををrpmでアップデートすると、$JENKINS_HOMEをchown -Rする糞コマンド入っているので、workspace/以下を綺麗にしておくかexport JENKINS_INSTALL_SKIP_CHOWN=trueしておかないと何時間もupdate終わらんとかになる

ナルホディウス。debだと時間かかっていなかったのでプラットフォームごとに違うのですね。(自分のところのJENKINS_HOME配下もファイル数カオスなので一瞬でchown -Rが終わるとも思えない)

*1:Jenkins 3つ管理してて、それぞれ1.6系から2.8へのアップデート

*2:過去にアップデートしたらダッシュボードが全部吹っ飛んで、バックアップもなかったので脳内ソースを頼りに半日がかりで復旧したことがあります(;´Д`)

*3:上書きしますか?(y/n)的なやつ

*4:http://sue445.hatenablog.com/entry/2016/01/20/232500

*5:リリースノートちゃんと追ってないのでどこで変更あったかは不明

Railsでmysql-clientとmysql-serverのバージョンが食い違ってハマった

GitLab CIでRailsアプリをお手軽CI開発する - Tech Inside Drecom で書ききれなかったおまけです。

tl;dr

あらすじ

GitLab CIでRailsアプリをお手軽CI開発する - Tech Inside Drecom を書いてる時に .gitlab-ci.yml

services:
  - mysql:5.5

って書いていたのになぜか activerecordmysql 5.7以降でしか使えないDDLを発行してmigrationが失敗するという事象が発生。

エラーの状況

migrationファイル

こんな感じのmigrationを実行したかった

class TableRenaemStatusToProfile < ActiveRecord::Migration
  def change
    rename_table :user_statuses, :user_profiles
  end
end

ローカル (MySQL 5.5)

問題なし

Migrating to TableRenaemStatusToProfile (20140126044757)
   (25.6ms)  RENAME TABLE `user_statuses` TO `user_profiles`
   (13.4ms)  CREATE UNIQUE INDEX `index_user_profiles_on_user_id`  ON `user_profiles` (`user_id`)
   (8.7ms)  DROP INDEX `index_user_statuses_on_user_id` ON `user_profiles`

リネーム対象のテーブルにあったindexも新テーブル名に即したindex名に変更された。(activerecord賢い)

GitLab CI

シンタックスエラー(;´Д`)

Mysql2::Error: You have an error in your SQL syntax; check the manual that corresponds to your MySQL server version for the right syntax to use near 'INDEX `index_user_statuses_on_user_id` TO `index_user_profiles_on_user_id`' at line 1: ALTER TABLE `user_profiles` RENAME INDEX `index_user_statuses_on_user_id` TO `index_user_profiles_on_user_id`

user_statusesuser_id というカラムにunique indexが貼られていたため rename_table 内でindex名変更のDDLが発行されていたのですが、MySQL 5.7以降でしか使えない RENAME INDEX が発行されてエラーになってる模様。いやお前5.5だろ。。。

activerecordどの〜!

原因

原因はactiverecordmysql serverのバージョンではなく、Dockerイメージで使ってるlibmysqlclientのバージョンが5.7で、activerecordはそこからMySQLのバージョンを取得していたためでした。*1

ためしにビルドスクリプトデバッグログを出したところ、activerecord上は確かに5.7でした

+ bundle exec rails r 'puts ActiveRecord::Base.connection.send(:full_version)'
5.7.12

今回使ってたDockerのイメージの中を調べたらlibmysqlclientとかのバージョンとも完全一致

$ docker run -i -t drecom/ubuntu-ruby bash
root@8c92dcb22de8:/# dpkg -l | grep mysql
ii  libmysqlclient-dev                   5.7.12-0ubuntu1                     amd64        MySQL database development files
ii  libmysqlclient20:amd64               5.7.12-0ubuntu1                     amd64        MySQL database client library
ii  libqt4-sql-mysql:amd64               4:4.8.7+dfsg-5ubuntu2               amd64        Qt 4 MySQL database driver
ii  mysql-client                         5.7.12-0ubuntu1                     all          MySQL database client (metapackage depending on the latest version)
ii  mysql-client-5.7                     5.7.12-0ubuntu1                     amd64        MySQL database client binaries
ii  mysql-client-core-5.7                5.7.12-0ubuntu1                     amd64        MySQL database core client binaries
ii  mysql-common                         5.7.12-0ubuntu1                     all          MySQL database common files, e.g. /etc/mysql/my.cnf

MySQLのバージョンによるmigrationの挙動の違い

activerecordのソースを読んだところ、MySQL 5.7以降だと RENAME INDEX を使って、MySQL 5.6以下だと CREATE INDEX してから DROP INDEX しているようでした

対処法

冒頭に書いた通りRails 5系では治ってます。Rails 4系でこの問題に直面したら config/initializers/activerecord_mysql_version_patch.rb のようなモンキーパッチを入れれば治ります

# activerecordでクライアントではなくサーバのMySQLのバージョンを使用するためのモンキーパッチ
# via. https://github.com/rails/rails/commit/977ffe880624bbd05f5ee1cc6e4fa51a999884ab

current_version = ActiveRecord.version
if Gem::Version.new("5.0.0.beta1") <= current_version
  raise "This monkeypatch's lifetime is over. Check ActiveRecord version."
end

module ActiveRecord
  module ConnectionAdapters
    class Mysql2Adapter < AbstractMysqlAdapter
      def full_version
        @full_version ||= @connection.server_info[:version]
      end
    end
  end
end

Rails 5系では治っているので、Rails 5系に上げた後にモンキーパッチが残り続けないようにわざとエラーを投げるようにしています。(いわゆる「モンキーパッチの賞味期限」というやつ)

モンキーパッチの賞味期限は下記のスライドが詳しいです

https://speakerdeck.com/eagletmt/activerecord-3-dot-2-4-dot-1?slide=26

まとめ

mysql clientとmysql serverのバージョンが食い違うことは早々ないと思いますが上記のようなやり方で回避は可能です

これはGitLab CI以外にも、Dockerコンテナ採用しているWerckerでも同じ現象が起こりそうな予感。

kamipoさんには足を向けて眠れません m(_ _)m https://github.com/rails/rails/commit/977ffe880624bbd05f5ee1cc6e4fa51a999884ab

*1:activerecord 5系だとmysql serverからバージョンを取得している

【今月のgem】itamae-plugin-recipe-consulを作った

Consul をインストールするためのitamaeプラグインを作りました

github.com

モチベーション

consul自体はgolang製なのでバイナリポン置きでインストールできるのですが、consulのagentをinit.dやsystemdでデーモン化する必要があったのでitamaeプラグインにしました。

OSのバージョンを見てよしなにinit.dスクリプトやsystemdユニットファイルを設置します。CentOS 6, CentOS 7, Debian 8辺りでCIしてます。

consul watchをserviceで起動するレシピも作ったのですが、stretcher辺りと密結合してるので含めていません。(社内レシピには含めてる)

使い方

レシピの中で下記のように書けばOK

include_recipe "consul"

プラグイン内でモジュール化してるので下記のように個別に include_recipe もできます

include_recipe "consul::setup"
include_recipe "consul::install"
include_recipe "consul::service"

node.ymlはこんな感じ

consul:
  # install consul version (required)
  version: "0.6.4"

  # download zip platform (default: "linux_amd64")
  platform: "linux_amd64"

  # path to downloaded zip file (default: "/usr/local/src")
  src_dir: "/usr/local/src"

  # path to consul executable file (default: "/usr/local/src")
  bin_dir: "/usr/local/bin"

  # consul agent -data-dir option (default: "/tmp/consul")
  data_dir: "/tmp/consul"

  # consul agent other options (default: none)
  options: "-server -bootstrap-expect 1"

  gomaxprocs: 2

メリット

serviceにしておくとitamaeやserverspecで

# consul.rb
service "consul" do
  action [:enable, :start]
end
# consul_spec.rb
describe service("consul") do
  it { should be_enabled }
  it { should be_running }
end

のように書けて便利

スペシャルサンクス

consulのinit.dスクリプトとsystemdユニットは下記を参考にさせてもらいました m( )m

qiita.com

追伸

gemをリリースした後で別の人が作った同名のgemを見つけたorz *1 https://github.com/toritori0318/itamae-plugin-recipe-consul

*1:rubygems.orgになければ誰も作ってないと思うじゃないですか。。。

【今月のgem】gemが改ざんされているかどうかチェックするgemを作った

先週のRubygems.orgの脆弱性報告を受けてgemを作りました

github.com

脆弱性の詳細

gemの名前にダッシュが含まれるもので(例:'blank-blank')、2014年6月11日以降、2015年2月8日以前にアップロードされたものは攻撃を受けている可能性があります。(2015年2月8日から2016年4月2日の間にアップロードされたgemはすでに検証済みです。)

とのこと

gemが改ざんされているかどうかチェックするツールとか誰か作ってるだろうと思って探したのですが、Gemfile.lockに含まれてるgemが上記に当てはまるかどうかチェックするスクリプトはありました

https://gist.github.com/yb66/44b97baecbeec6900e039ffb9461d31e

ただ、gem中が改ざんされているかどうかまではチェックしていないし*1、何より自分がリリースしたどのgemをチェックすべきか分からないのでしょうがないので自分で作りました。

gemをたくさんリリースしすぎて手動でチェックするのはむりぽ(´・ω・`) *2

使い方

README に書いてることを日本語で説明を書いただけです

自分がリリースしたgemのうち攻撃を受けた可能性があるgemを検索

自分がowner持ってるgemのうち

  • 2014年6月11日~2015年2月8日にアップロード
  • gem名にダッシュが含まれる

を検索します

$ rubygems_check_replacement_vulnerability vulnerable_gems --username=<USERNAME>

使用例

$ rubygems_check_replacement_vulnerability vulnerable_gems --username=sue445
sue445's vulnerable gems
- faker-precure : 0.0.2, 0.0.3
- fluent-plugin-out_chatwork : 0.0.1, 0.0.2, 0.0.3
- pebbles-tokyu_ruby_kaigi : 0.0.2
- rspec-every_item : 0.0.1
- rspec-parameterized : 0.1.2
- rspec-temp_dir : 0.0.1, 0.0.2, 0.0.3

Rubygems.orgに上がっているgemとリポジトリに上がってるソースコードの差分を調べる

さっき表示されたgemを1つずつ調べます

$ rubygems_check_replacement_vulnerability verify_gem --name=<GEM_NAME> --repo-url=<REPO_URL>

わざわざgem名とリポジトリのURLを手動で入力させているのは、gemspecだけだとリポジトリが特定できないからです。*3

使用例

$ rubygems_check_replacement_vulnerability verify_gem --name=rspec-temp_dir --repo-url=git@github.com:sue445/rspec-temp_dir.git
Unpacked gem: '/var/folders/mx/mmp8n_lx48v8_fr294_zjggw0000gn/T/gem-20160414-51500-dtg1p7/rspec-temp_dir-0.0.1'
[Info] rspec-temp_dir 0.0.1 is safe!
Unpacked gem: '/var/folders/mx/mmp8n_lx48v8_fr294_zjggw0000gn/T/gem-20160414-51500-1hpgj5i/rspec-temp_dir-0.0.2'
[Info] rspec-temp_dir 0.0.2 is safe!
Unpacked gem: '/var/folders/mx/mmp8n_lx48v8_fr294_zjggw0000gn/T/gem-20160414-51500-7aquji/rspec-temp_dir-0.0.3'
[Info] rspec-temp_dir 0.0.3 is safe!

具体的にやってることはREADMEやソース読んでください。

既知の問題

  • 1つリポジトリにgemが複数含まれている場合は考慮できていない
  • rake release 以外でリリースされたgemは考慮できていない
    • gemのバージョンに対応したgitのtagがあること前提なので、 v0.0.1 の形式のtagがないとファイルの比較ができない
    • -> v0.2.0で 0.0.1 のようなvがない形式に対応

まとめ

自分がリリースしたgemはこのgemで全部調べましたが、問題あるのはなかったです。

gemを星の数ほどリリースしてる人は是非ご活用ください

*1:名前とアップロード日時のみチェック

*2:Rubygems,orgに上がってるやつだけで30個、過去バージョンも含めるともっと

*3:homepageは必須ではないので完全ではない